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AWS Route53の料金を円換算で解説|移行すべきか判断できる費用比較【2026年版】

AWS Route 53への移行は何がいい?費用を円換算で徹底解説【2026年版】

「ドメインのDNS設定、今のままでいいのかな?」と気になったことはありませんか。AWSを使い始めると必ず話題になるのがRoute 53への移行です。でも「何がいいのか」「費用はいくらかかるのか」がよくわからない——この記事ではその2点を、個人サイト目線でわかりやすく解説します。

目次

Route 53とは何か

Amazon Route 53は、AWSが提供するDNS(ドメインネームシステム)サービスです。簡単に言うと、「example.comにアクセスしてきたユーザーを、どのサーバーに案内するか」を管理する仕組みです。

ドメインを取得したとき、通常はお名前.comやムームードメインのDNSサーバーがこの役割を担っています。Route 53に移行するとは、このDNS管理をAWSに移すことを意味します。

小学生でもわかり易く身近なものに例えて説明

Route53でDNS管理をAWSに統一するとは

Route53 = 住所録

今はドメインをお名前.comで管理しています。Route53はAWSが提供するドメイン管理サービスです。

DNSとは「nyancode.netというドメインはIPアドレスxx.xx.xx.xxですよ」という住所録のようなものです。

今はお名前.comの住所録とAWSのサーバーが別々の会社で管理されています。Route53に統一すると全部AWSの中で完結するので管理がラクになります。

引っ越しで例えると「住所変更の手続きを郵便局・銀行・役所とバラバラにやっていたのを、一か所にまとめた」イメージです。

Route 53に移行するメリット

① AWSサービスとの連携がシームレスになる

最大のメリットはこれです。EC2・ALB(ロードバランサー)・CloudFront・S3・Lightsailなどとの接続設定が、Route 53上で完結します。

特に便利なのがエイリアスレコードという機能です。通常のDNSでは、CloudFrontやALBのような「IPが変わりうるAWSリソース」に対してCNAMEレコードを使う必要があります。しかしエイリアスレコードを使うと、AWSリソースに直接紐付けられ、しかもそのクエリ分の料金は無料になります。

② 稼働率99.999%のSLA

AWSはRoute 53に対して99.999%の稼働率を保証するSLAを提供しています。DNSが止まるとサイト全体がアクセス不能になるため、この信頼性は非常に重要です。個人サイトではあまり問題になりませんが、収益化しているメディアやECサイトには大きなメリットです。

③ グローバルなエッジロケーションによる低レイテンシー

Route 53はAWSのグローバルインフラを使い、世界中のエッジロケーションからDNS応答を返します。ユーザーの地理的に近いサーバーから回答するため、DNS解決が高速です。

④ ヘルスチェック&フェイルオーバー機能

Route 53はサーバーの死活監視(ヘルスチェック)を行い、メインサーバーが落ちたときに自動でバックアップサーバーに切り替えるフェイルオーバー機能を持っています。個人サイトではオーバースペックですが、AWSで本格的な構成を組む際には必須の機能です。

⑤ 地理的ルーティングとレイテンシーベースルーティング

「日本からのアクセスは東京リージョンに、アメリカからは米国リージョンに振り分ける」といった地域ごとのルーティングが可能です。国際対応サイトを運営するなら検討する価値があります。

⑥ DNSSEC対応

DNSの応答が改ざんされていないことを証明するDNSSEC署名に対応しています。Route 53では追加料金なしで有効化できます(ただしKMSキーの保存料金は別途発生)。

Route 53の料金(2026年・公式価格から円換算)

課金の仕組みは大きく4つ

  1. ホストゾーン料金(月額固定)
  2. DNSクエリ料金(従量課金)
  3. ヘルスチェック料金(使う場合のみ)
  4. ドメイン登録・移管料金(ドメインをRoute 53で管理する場合)

① ホストゾーン料金

ホストゾーンとは、ドメインのDNS設定をまとめるコンテナです。1ドメイン=1ホストゾーンが基本です。

ホストゾーン数USD/月円換算(×160)
最初の25個まで(1個あたり)$0.50約¥80
26個以降(1個あたり)$0.10約¥16

個人サイトでドメインが1つなら月80円の固定費です。テスト用に作成して12時間以内に削除した場合は無料になります。

② DNSクエリ料金(標準クエリ)

サイトへのアクセスがあるたびにDNSクエリが発生しますが、個人サイト規模では非常に少額です。

クエリ種別USD/100万クエリ円換算(×160)
標準クエリ(最初の10億件/月)$0.40約¥64/100万
レイテンシーベースルーティング(最初の10億件/月)$0.60約¥96/100万
ジオロケーション・地理的近接性(最初の10億件/月)$0.70約¥112/100万
AWSサービスへのエイリアスレコード無料¥0

月間PV1万程度の個人サイトなら、DNSクエリは月数万件程度です。100万件で64円なので、クエリ料金は実質1円未満になります。

③ ヘルスチェック料金

種別USD/月(1件あたり)円換算(×160)
AWSエンドポイントへの基本ヘルスチェック(最初の50件は無料)$0.50約¥80
AWS以外のエンドポイントへの基本ヘルスチェック$0.75約¥120
オプション機能(HTTPS・文字列マッチング・高速リクエストなど)追加ごと$1.00〜$2.00約¥160〜¥320

同一AWSアカウント内のAWSエンドポイントへのヘルスチェックは50件まで無料です。個人サイトではほぼ不要な機能なので、使わなければ料金は発生しません。

④ ドメイン登録・移管料金

ドメインをRoute 53で直接登録・管理する場合にかかります。DNSのみRoute 53を使う(ドメイン登録は他社のまま)場合はこの費用は発生しません。

代表的なTLD登録料(年額)円換算(×160)
.com$13.00約¥2,080
.net$11.00約¥1,760
.org$13.00約¥2,080
.jp$69.00約¥11,040
.io$39.00約¥6,240

.jpはかなり割高です。.comや.netをRoute 53で管理するのは他社と大差ありませんが、.jpは国内レジストラ(お名前.comなど)のほうが安いケースがほとんどです。ドメイン登録だけ他社に任せ、DNSのみRoute 53を使うという選択肢も有効です。

個人サイトの現実的な月額試算

項目USD/月円換算備考
ホストゾーン(1個)$0.50約¥80ドメイン1つなら固定
標準DNSクエリ(月10万件)$0.04約¥6個人ブログ規模なら誤差レベル
ヘルスチェック$0¥0使わなければ無料
ドメイン登録(.com、月換算)$1.08約¥173Route 53でドメインも管理する場合のみ

DNSのみRoute 53に移行する場合(ドメインは他社で管理)は月額約¥86、ドメインもRoute 53で管理する場合は月額約¥260前後が現実的な目安です。

Route 53への移行が向いているケース・向いていないケース

移行が向いているケース

  • EC2・ALB・CloudFront・LightsailなどAWSサービスをすでに使っている、または使う予定がある
  • フェイルオーバーや地域別ルーティングなど、高度なDNS設定を使いたい
  • AWSに運用を集約して管理画面をひとつにまとめたい
  • DNSSEC対応やヘルスチェックなどセキュリティ・可用性を重視する

移行が向いていないケース

  • ロリポップ・エックスサーバーなど国内レンタルサーバーのみ使っている(わざわざRoute 53にする恩恵が薄い)
  • コストを徹底的に抑えたい(Cloudflare DNSは無料で高機能)
  • .jpドメインをRoute 53で登録管理する場合(年¥11,040は高すぎる)
  • AWSの操作に不慣れで設定のハードルを下げたい

Cloudflare DNSとの比較

Route 53の代替として人気なのがCloudflare DNSです。個人サイト用途で比較するとこうなります。

項目Route 53Cloudflare DNS(無料プラン)
基本料金¥80/月〜無料
DNSクエリ料金従量課金(個人は誤差レベル)無料(無制限)
AWSサービスとの親和性◎(エイリアス・連携が最適)△(使えるが最適ではない)
CDN・DDoS防御別途CloudFront等が必要無料で付属
フェイルオーバー機能◎(充実)△(有料プランのみ)
設定のシンプルさ△(AWSコンソールに慣れが必要)◎(直感的なUI)

AWSサービスをメインで使うならRoute 53、コスト重視でAWSへの依存が少ないならCloudflare DNSというのが現実的な使い分けです。

まとめ

Route 53への移行費用は、個人サイト1ドメイン程度であれば月80円〜260円程度と非常に安価です。金額よりも「AWSエコシステムをフル活用できるか」が移行判断のポイントになります。

EC2やLightsailをすでに使っているなら、Route 53に移行することでDNS管理・サーバー連携・フェイルオーバーが一元化され、運用がシンプルになります。一方でロリポップなどの国内レンタルサーバーのみ使っている場合は、Cloudflare DNSの無料プランのほうがコスパよく便利なケースが多いです。

まずは自分のサイトがAWSのどのサービスと連携しているかを確認して、移行するかどうかを判断してみてください。

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