前の記事ではGitHubをブラウザだけで操作する方法を解説しました。この記事ではターミナルからGitHubを操作する方法を解説します。ターミナルを使うとファイルの追加・更新・削除を素早く行えるようになり、複数のファイルをまとめて管理しやすくなります。
この記事でできるようになること
- Personal Access Tokenを取得できる
- ターミナルからリポジトリをクローン(ダウンロード)できる
- git add・commit・pushの使い方がわかる
- Gitのユーザー情報を設定できる
ターミナルからGitHubを操作する流れ
① Personal Access Tokenを取得する(初回のみ)
↓
② リポジトリをクローンする(初回のみ)
↓
③ ファイルを追加・編集する
↓
④ git add → git commit → git push
↓
GitHubに反映される
STEP1:Personal Access Tokenを取得する
GitHubはターミナルからの認証にパスワードではなくPersonal Access Token(PAT)が必要です。PATはパスワードの代わりに使う認証キーです。一度取得しておけば繰り返し使えます。
- GitHubの右上のプロフィール画像をクリック → 「Settings」をクリック
- 左メニューを一番下までスクロールして「Developer settings」をクリック
- 「Personal access tokens」→「Tokens (classic)」をクリック
- 「Generate new token」→「Generate new token (classic)」をクリック
- GitHubのパスワードを入力して認証する
- 以下の通りに設定する
| 項目 | 設定値 | 説明 |
|---|---|---|
| Note | Mac-terminal(任意) | どこで使うTokenかわかる名前をつける |
| Expiration | No expiration | 期限なし。定期的に更新したい場合は30日・90日を選んでもOK |
| Scopes | repoにチェック | リポジトリへの読み書き権限。チェックすると下の項目も自動でチェックされる |
- 「Generate token」をクリック
Tokenが表示されます。この画面を閉じると二度と確認できません。必ずコピーしてメモ帳などに保存しておいてください。
STEP2:リポジトリをクローンする
クローンとはGitHubのリポジトリをMacにダウンロードすることです。クローンするとGitHubと連携したフォルダがMacに作成されます。
クローン用URLの確認方法
- GitHubのリポジトリ画面を開く
- 緑の「Code」ボタンをクリック
- 「HTTPS」タブのURLをコピーする(例:https://github.com/your-username/blog-backup.git)
クローンの実行
ターミナルを開いて以下のコマンドを実行します。今回はDesktopにクローンします。
cd ~/Desktop && git clone https://github.com/your-username/blog-backup.git
実行するとUsernameとPasswordを聞かれます。
| 聞かれる項目 | 入力する内容 |
|---|---|
| Username for ‘https://github.com’: | GitHubのユーザー名 |
| Password for ‘https://~’: | STEP1で取得したPersonal Access Token(パスワードではない) |
クローンが成功するとDesktopにリポジトリ名のフォルダが作成されます。
STEP3:ファイルを追加してpushする
クローンしたフォルダにファイルを追加・編集してからGitHubにpush(アップロード)します。pushには3つのコマンドを順番に実行します。
git add・commit・pushの意味
| コマンド | 意味 | 例え |
|---|---|---|
| git add . | 変更したファイルをステージング(コミットの準備)する | 「荷物を段ボールに入れる」 |
| git commit -m “メッセージ” | 変更内容を記録する。メッセージに何を変えたか書く | 「段ボールに送り状を貼る」 |
| git push origin main | GitHubにアップロードする | 「宅配便に出す」 |
実際の手順
# クローンしたフォルダに移動
cd ~/Desktop/blog-backup
# ファイルを追加・編集した後
git add .
# 変更内容をコミット
git commit -m "スクリプトを追加"
# GitHubにpush
git push origin main
pushが成功するとGitHubのリポジトリにファイルが反映されます。2回目以降はクローンは不要で、add → commit → pushの3ステップだけでOKです。
STEP4:Gitのユーザー情報を設定する
初回commitで「名前とメールアドレスが自動設定された」というメッセージが出ることがあります。以下のコマンドで正しく設定しておきましょう。一度設定すればMac上のすべてのリポジトリに適用されます。
git config --global user.name "GitHubのユーザー名"
git config --global user.email "GitHubに登録したメールアドレス"
設定内容を確認したい場合は以下のコマンドを実行します。
git config --global --list
よく使うGitコマンド一覧
| コマンド | 意味 |
|---|---|
| git clone [URL] | リポジトリをMacにダウンロードする(初回のみ) |
| git status | 変更されたファイルの一覧を確認する |
| git add . | すべての変更ファイルをステージングする |
| git add [ファイル名] | 特定のファイルだけをステージングする |
| git commit -m “メッセージ” | 変更内容を記録する |
| git push origin main | GitHubにアップロードする |
| git pull origin main | GitHubの最新状態をMacに反映する |
| git log | コミット履歴を確認する |
ターミナルからGitHubを使うメリット
① 複数ファイルを一気にpushできる
ブラウザでは複数ファイルをアップロードできますが、フォルダごとのアップロードはできません。ターミナルならgit add .で変更したファイルをすべて一気にステージングできます。フォルダ構成ごとpushできるので、スクリプトと設定ファイルをセットで管理したい場合に便利です。
② 更新作業が速い
スクリプトを修正したとき、ブラウザだと「GitHubを開く→ファイルを選択→アップロード」という手順が必要です。ターミナルなら手元で編集してから以下の3コマンドでpushするだけです。
git add .
git commit -m "スクリプトを修正"
git push origin main
③ 変更箇所だけを記録できる
ブラウザのアップロードはファイルを丸ごと上書きします。ターミナルのgitは「前回から変わった部分だけ」を記録・送信するので、履歴がより細かく残ります。「どの行を変えたか」まで記録されるため、スクリプトの修正履歴を正確に追えます。
④ 自動化と組み合わせられる
cronやGitHub Actionsと組み合わせると「毎日自動でバックアップをpushする」「ファイルを更新したら自動でサーバーに反映する」といった仕組みも作れます。ターミナルからの操作に慣れておくと、自動化の幅が広がります。
ブラウザとターミナルの使い分け
| ブラウザ | ターミナル | |
|---|---|---|
| 向いている操作 | 1〜2ファイルの追加・README編集 | 複数ファイルの追加・定期的な更新 |
| 難易度 | 簡単(ドラッグ&ドロップ) | コマンドの習得が必要 |
| スピード | やや遅い | 速い |
| おすすめの場面 | たまにファイルを追加するとき | 頻繁に更新するスクリプト管理など |
まとめ
ターミナルからGitHubを操作する際は、Personal Access Tokenの取得・クローン・add→commit→pushの3ステップを覚えておけば基本的な操作はできます。最初はブラウザで慣れてからターミナルに移行するとスムーズです。

